ほくろ除去のくり抜き法とは?他の治療法との違いやダウンタイムを解説

    「顔や体のほくろが気になって自信が持てない」

    「ほくろを除去しても、きれいに治るのか心配」

このようなお悩みや不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。ほくろ除去にはいくつかの治療方法がありますが、「くり抜き法」はきれいな仕上がりと再発のリスクが少ない治療方法の一つです。

この記事では、くり抜き法の治療方法や他の治療方法との違い、ダウンタイムや費用について解説します。正しい知識を身につけて、自分に合ったほくろ除去の治療方法を選択しましょう。

 

ほくろ除去のくり抜き法とは

ほくろ除去のくり抜き法とは、専用の器具でほくろを円形に取り除く方法です。局所麻酔を行ったうえでほくろを根元から取り除き、止血した後に軟膏やテープで傷口を保護します。

基本的に縫合をせずに処置が完了しますが、1cm前後の大きいほくろを切除した場合は縫合を行うこともあります。施術は短時間で終わるため、日帰り手術が可能です。

切除術と比較すると傷が小さく済む点や、再発のリスクが少ない点がくり抜き法のメリットです。

 

くり抜き法とレーザー治療・切除術との違い

ほくろ除去の方法は、主に「くり抜き法」「レーザー治療」「切除術」があります。それぞれの治療方法の違いは以下のとおりです。

治療方法 くり抜き法 レーザー治療 切除術
治療内容 専用器具でほくろを円形に切除 レーザーでほくろを焼灼 メスで切開しほくろを切除
メリット 根が深いほくろにも対応でき、再発のリスクが少ない ダウンタイムが短く、治療後の傷跡が目立ちにくい 大きなほくろや悪性の疑いのあるほくろにも対応できる
デメリット 1cm以上の大きなほくろの場合、縫合が必要になる 根が深いほくろは再発しやすい 個人差があるが傷跡が目立ちやすい
傷跡の残り方 小さい丸い跡 赤みが残ることがある 線状の跡が残りやすい
ダウンタイム 2週間~1ヶ月程度 10日~2週間程度 2ヶ月~半年程度
再発のリスク 少ない やや高い 少ない

ほくろの大きさ・深さ・位置などにより、適した治療方法が異なるため、医師に相談することが大切です。

 

ふるばやし形成外科でほくろを除去するメリット

悪性かどうか診断の精度が高い

ほくろ除去において、私たちが最も重視することの一つが「正確な診断」です。問診や視診、必要に応じてダーモスコピー(拡大鏡)検査などを行い、良性か悪性かを見極めたうえでそれぞれのほくろの特性に合わせた最適な治療計画を立てます。

万が一、悪性の可能性が少しでも疑われる場合は、切除した組織を病理検査に提出し、確定診断を行います。もし悪性だった場合でも、速やかに次の治療へと繋げることができます。

傷跡を最小限に抑える技術を駆使する

当院は、できるだけ傷跡が目立たないように、高度な技術を駆使します。皮膚の構造やシワの方向まで計算し切開するため、術後の傷跡が目立ちにくくなります。

また、極細の糸や針を使用した丁寧な縫合や、拡大鏡を使用した精密な手技によって、術後の傷跡をできる限り小さく抑えることが可能です。治療後も自然な見た目に近づけ、自信を持って過ごせるようサポートします。

術前・術後のフォローやケアが手厚い

私たちの治療は、手術が終われば完了ではありません。術前は、治療の選択肢・仕上がりのイメージ・リスク・費用などを丁寧に説明し、患者様が納得したうえで治療を進めます。

術後は傷跡の状態を定期的に診察します。傷跡をきれいに仕上げるためご自宅でのテーピングや保湿、紫外線からの保護方法など、具体的なケアについてもしっかりサポートします。ご不安な点があれば、いつでもご相談いただける体制を整えていますのでご安心ください。

 

くり抜き法が向いているケース・向いていないケース

くり抜き法が向いているケースは、以下のとおりです。

  • ・1cm未満で良性と診断された
  • ・盛り上がっている
  • ・根が深い
  • ・レーザーでは取り切れない
  • ・切除術では傷が大きくなりすぎる

1cm未満のほくろは縫合が不要なケースが多いため、身体への負担が軽減されます。

一方で、1cm以上の大きなほくろや悪性の疑いがあるほくろは、切除術が推奨されます。どの治療が適しているかは、医師の診断によって判断されます。

 

くり抜き法のダウンタイム

くり抜き法のダウンタイムの目安となる経過は、以下のとおりです。

当日 痛み・腫れ・出血
2日~1週間 患部のへこみ・かさぶた形成
1~2週間 赤み・つっぱり感・へこみが改善されていく
2週間~1ヵ月 赤みが引く・色素沈着が残る可能性がある
2~6ヶ月 へこみや傷が目立たなくなる

ダウンタイムは、体質や施術した部位によって個人差があります。

 

くり抜き法のアフターケア

術後のケアは、最終的な仕上がりを大きく左右します。以下のポイントを守り、医師の指示に従いましょう。

  • ・施術後は患部を触らない
  • ・かさぶたを無理に剥がさない
  • ・色素沈着を防ぐため紫外線対策を行う
  • ・保湿をしっかり行う(処方された軟膏があれば医師の指示通りに塗布)
  • ・激しい運動や入浴の開始時期は医師の指示に従う

強い痛みや出血があるなど、トラブルが発生した場合は、自分で処置せず速やかに医師に相談してください。

 

くり抜き法の費用相場と保険適用について

「見た目が気になる」などの美容目的でほくろを除去する場合は、基本的に保険適用外となります。くり抜き法も同様の扱いです。

ほくろ除去で保険が適用されるケースは、以下のとおりです。

  • ・悪性の疑いがある
  • ・日常生活に支障をきたす

また、「急に大きくなった」「出血を繰り返す」などの理由により、切除が必要と医師が判断した場合も保険適用で治療を受けられます。

 

ほくろのお悩みは当院にご相談ください

くり抜き法は、専用の器具でほくろを円形にくり抜いて除去する方法です。1cm未満の良性のほくろや、盛り上がったほくろ、根が深いほくろに適しています。傷跡は比較的小さく済み、再発のリスクも少ない治療方法です。

当院では、術前のカウンセリングから術後のアフターケアまでしっかりサポートしております。ほくろにお悩みの方や、治療に不安を感じている方は当院へご相談ください。

院長紹介

日本形成外科学会 専門医 古林 玄

東京皮膚のできものと粉瘤クリニックふるばやし形成外科 新宿院 院長 古林 玄

私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。

がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。

この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。

他にも多数の症例を解説しています。