粉瘤ってたくさんできることあるの?受診のタイミングを解説

粉瘤はたくさんできるものなのか、気になる方も多いと思います。
このページでは、粉瘤はたくさんできるのか・治療をしたほうが良いのか、について解説していきます。

このページでわかること

■ 粉瘤がたくさんできる人はいる?
■ 粉瘤を放置して良いのか
■ 受診のタイミング

粉瘤とは

粉瘤(アテローム)は、皮膚の下に袋状の組織ができ、そこに皮脂や角質といった老廃物が溜まってできた良性の腫瘍のことをいいます。
粉瘤の原因としては、ウイルスの感染や怪我などが原因となりますが、はっきりと原因を特定することは難しく、多くの場合原因は明らかではありません。

はじめはほとんど目立つことがなく、ニキビや小さなしこりのように感じます。 初期の頃は特に問題になることはありませんが、放っておくと皮膚が隆起するほど大きくなったり、臭いを発するようになったりします。

また、場合によっては炎症を引き起こし、強い痛みを伴ったり、腫れたりすることがあるため早めの処置が必要になります。

粉瘤ってたくさんできるの?

粉瘤は1こだけできる方もいれば、たくさんできる方もいます。
体質も関係しており、粉瘤ができやすい体質の方は複数個できることが多いです。
時にはわきのした、胸、首、背中、腕に数個から20~30個できることもあります。

一度治療が完了しても、再発するケースもありますので、治療後も経過観察は必要となります。

粉瘤がたくさんできた場合は、放置せずに早めにクリニックに行くことをおすすめします。

粉瘤の放置は×

粉瘤は、良性の腫瘍なので治療をしなくてもそこまで体に害があるものではありません。
しかし、放置しておくと老廃物が飛び出し、炎症を引き起こすことがあります。

炎症が起こると、特有の臭いや強い痛み、腫れを伴うことがあるため、場合によっては速やかに手術をする必要があります。

粉瘤がたくさんできた際には、どんなに小さくても治療をするのがおすすめです。

粉瘤の治療方法

当院ではまず、診察によって患部が粉瘤であるかどうかを判断します。
そのあとで、診察結果をお伝えし、適切な治療をご提案します。患者さまのご要望を丁寧に問診しながら、一緒に治療方針を決めますので、ご安心ください。
また、局所麻酔を用いて手術をする際は極細の針を使用すると共に、薬剤配合も工夫するなどして痛みの軽減を図っておりますので、痛みに不安がある方も安心して手術を受けることができます。

くり抜き法

特殊な器具を用いて素早く穴をあけ、そこから粉瘤の内容物を絞り出し、最後にしぼんだ袋状の組織を引き抜く方法です。 手術時間が5分〜20分と短く、患者さまの負担が少ない手術方法です。

切開法

粉瘤がある真上の皮膚を切開し、粉瘤をまるごと摘出する方法です。 再発する可能性が低いため、患者さまの状態によっては切開法を選択する場合があります。

抗生物質の投与

細菌感染を合併している場合もあるため、抗生物質を処方することもあります。 しかし、根本的な治療方法ではないため、手術適用となることがあります。

粉瘤の治療を受ける上での注意点

粉瘤の治療を受ける際に、以下のことにご注意いただいています。

■ 麻酔や処方薬によるアレルギー症状などの副作用が起こる方もいらっしゃいます。診療時に事前に詳しくご説明させていただきます。

■ 手術当日、翌日は飲酒や運動、入浴(入浴は当日のみ)は出血のリスクがあるためお控えください。

■ できる限り傷跡が残らないよう全力を尽くしますが、それでも粉瘤の大きさや場所、状態によっては傷が残ってしまう場合があります。

手術にかかる費用

手術費用は、

1:患部の場所(露出部か非露出部か)
2:粉瘤の大きさ

によって変わります。
粉瘤を悪化させないためにも早期受診と治療をおすすめしておりますが、費用の面からしましても、病巣が小さい方が手術費用は抑えられるメリットがあります。

また粉瘤の検査や診断、手術、病理検査などはすべて健康保険や公費の適用になります。
患者さま個人で医療保険に加入されている場合は、契約内容によって手術給付金などのサポートが受けられる可能性がございますので、事前に加入されている保険会社にお問合せください。

当院の手術費用

■ 露出部(顔、首、肘から指先まで、膝から足先まで)の場合

切除した粉瘤の直径の合計 3割負担の場合 1割負担の場合 別途費用
2cm未満

5,000~6,000円程度

2,000円程度

診察料・処方料
1,000円程度
検査費用
1,000円程度
病理検査費用
3,000円程

2cm〜4cm未満 11,000~12,000円程度

4,000円程度

4cm以上 13,000~14,000円程度

4,500円程度

※お支払いは現金のみとなります。

■ 非露出部の場合(露出部以外)

切除した粉瘤の直径の合計 3割負担の場合 1割負担の場合 別途費用
3cm未満

4,000〜5,000円程度

1,500円程度

診察料・処方料
1,000円程度
検査費用
1,000円程度
病理検査費用
3,000円程

 
3cm〜6cm未満 10,000〜11,000円程度

3,500円程度

6〜12cm未満 12,000〜14,000円程度 4,500円程度
12cm以上

25,000円程度

8,000円程度

※お支払いは現金のみとなります。

このページのまとめ

■ 粉瘤は体質によってたくさんできる方とそうでない方に分かれる。
■ 粉瘤治療は保険適応
■ 粉瘤は放置せず、クリニックで受診を!

治療のご相談など当院にぜひ、お気軽にお問合せください。心よりお待ちしております。