粉瘤治療は日帰り?土日もやってる?そんな疑問にお答えします

「背中に違和感があると思ったらしこりのようなものができていた…どうしよう…」
「ネットで調べたら自然に治るって書いてあったし、病院に行く時間もないし放っておこう。」
「病院に行くとお金がかかるし、自分で潰して治してみよう!」

このように、いつの間にかできた『腫れ』に気付き驚くと同時に、放っておいて治るかどうか不安を抱く方もいらっしゃるでしょう。

結論から言うと、粉瘤(アテローム)は自然治癒することはありません。
また、自分で治そうとすると炎症などを起こし、かえって悪化する恐れがあるため、医療機関で適切な手術・治療を受けることをおすすめしております。

当院は、粉瘤で悩んでいる方の不安を少しでも早く解消するために、大きく分けて以下4つの特徴があります。

特徴1:痛みの少ない、日帰り手術に対応
特徴2:土日診療が可能
特徴3:形成外科専門医による、傷跡が残らない手術を施行
特徴4:粉瘤の大きさによって変わる、分かりやすい手術費設定

そして何より、患者さま一人ひとりの声に耳を傾け、患者さまに寄り添った治療方法の提案を心がけております。
このページでは、粉瘤ができて悩んでいらっしゃる方の不安を少しでも解消するために、以下の内容について解説していきます。

このページでわかること

■ 粉瘤が小さいほど、手術費用は抑えられる
■ 手術費用は保険適用
■ 加入している医療保険によっては、手術費をサポートしてもらえる場合もある
■ 手術をしても日帰りが可能
■ 粉瘤を放置してはいけない理由
■ 粉瘤の治療(手術)方法は主に2種類ある

手術にかかる費用

手術費用は、

1:患部の場所(露出部か非露出部か)
2:粉瘤の大きさ

によって変わります。 粉瘤を悪化させないためにも早期受診と治療をおすすめしておりますが、費用の面からしましても、病巣が小さい方が手術費用は抑えられるメリットがあります。

当院の手術費用

■ 露出部(顔、首、肘から指先まで、膝から足先まで)の場合

切除した粉瘤の直径の合計 3割負担の場合 1割負担の場合 別途費用
2cm未満

5,000~6,000円程度

2,000円程度

診察料・処方料
1,000円程度
検査費用
1,000円程度
病理検査費用
3,000円程

2cm〜4cm未満 11,000~12,000円程度

4,000円程度

4cm以上 13,000~14,000円程度

4,500円程度

※お支払いは現金のみとなります。

■ 非露出部の場合(露出部以外)

切除した粉瘤の直径の合計 3割負担の場合 1割負担の場合 別途費用
3cm未満

4,000〜5,000円程度

1,500円程度

診察料・処方料
1,000円程度
検査費用
1,000円程度
病理検査費用
3,000円程

 
3cm〜6cm未満 10,000〜11,000円程度

3,500円程度

6〜12cm未満 12,000〜14,000円程度 4,500円程度
12cm以上

25,000円程度

8,000円程度

※お支払いは現金のみとなります。

手術は保険適用なので安心

粉瘤の検査や診断、手術、病理検査などはすべて健康保険や公費の適用になりますので、ご安心ください。 また、患者さま個人で医療保険に加入されている場合は、契約内容によって手術給付金などのサポートが受けられる可能性がございますので、事前に加入されている保険会社にお問合せください。

治療にかかる時間

次は、粉瘤治療にかかる時間を解説していきます。

手術をしても基本的には日帰りが可能、土日も対応

当院では、たとえ炎症を起こし、痛みを伴っているような粉瘤であっても、基本的には日帰り手術が可能です。 あらかじめ、診療で粉瘤の大きさや数、炎症の有無などを確認し、日帰り手術が可能かどうか慎重に判断いたします。

治療に日数が必要な場合

事前の診療の結果、手術に全身麻酔が必要な場合や、悪性腫瘍の疑いがある場合などは日帰り手術ができません。 その場合でも、大学病院と連携を図り、患者さまにとって安心で円滑な治療が受けられるサポートをしてまいりますのでご安心ください。

粉瘤とは

粉瘤(アテローム)は、皮膚の下に袋状の組織ができ、そこに皮脂や角質といった老廃物が溜まってできた良性の腫瘍のことをいいます。 粉瘤とよく似たものに、ニキビや脂肪腫がありますが、これらとは似て非になるものです。治療方法も異なるため医療機関での診断と、それぞれに適した治療が必要です。

粉瘤の原因

粉瘤は、ウイルスの感染や怪我などが原因となりますが、はっきりと原因を特定することは難しく、多くの場合、原因は明らかではありません。

粉瘤の症状

はじめはほとんど目立つことがなく、ニキビや小さなしこりのように感じます。 初期の頃は特に問題になることはありませんが、放っておくと皮膚が隆起するほど大きくなったり、臭いを発するようになったりします。 また、場合によっては炎症を引き起こし、強い痛みを伴ったり、腫れたりすることがあるため早めの処置が必要になります。

粉瘤を放置してはいけない理由

ここでは粉瘤を放置してはいけない理由について解説します。

放置すると大きくなり、破裂して炎症を起こす可能性があるから

粉瘤は皮膚に袋状の組織ができ、その中に老廃物がたまってできた良性の腫瘍です。しかし、放置しておくと、この袋が破裂して老廃物が飛び出し、炎症を引き起こすことがあります。 炎症が起こると、特有の臭いや強い痛み、腫れを伴うことがあるため、場合によっては速やかに手術をする必要があります。

粉瘤は自然治癒しないから

粉瘤はニキビなどと違って、放置していても治癒することはありません。 手術により、袋状の組織ごと除去する必要があります。

ごくまれに『悪性化』する場合があるから

粉瘤は基本的に良性の腫瘍ですが、ごくまれに『粉瘤が癌化した』という報告があります。 そういった面でも、気になったら早めに受診することをお願いしています。

粉瘤の治療方法

当院ではまず、診察によって患部が粉瘤であるかどうかを判断します。 そのあとで、診察結果をお伝えし、適切な治療をご提案します。患者さまのご要望を丁寧に問診しながら、一緒に治療方針を決めますので、ご安心ください。 また、局所麻酔を用いて手術をする際は極細の針を使用すると共に、薬剤配合も工夫するなどして痛みの軽減を図っておりますので、痛みに不安がある方も安心して手術を受けることができます。

手術方法

■くりぬき法

特殊な器具を用いて素早く穴をあけ、そこから粉瘤の内容物を絞り出し、最後にしぼんだ袋状の組織を引き抜く方法です。 手術時間が5分〜20分と短く、患者さまの負担が少ない手術方法です。

■切開法

粉瘤がある真上の皮膚を切開し、粉瘤をまるごと摘出する方法です。 再発する可能性が低いため、患者さまの状態によっては切開法を選択する場合があります。

■抗生物質の投与

細菌感染を合併している場合もあるため、抗生物質を処方することもあります。 しかし、根本的な治療方法ではないため、手術適用となることがあります。

術後について

術後は以下のことを患者さまにお願いしています。

■ 術後は患部にガーゼを貼るなどの処置を施したあと、帰宅していただいてかまいません。

■ 1日〜3日はガーゼが血でにじむため、毎日交換する必要があります。

■ シャワーで傷を流しても問題ありませんが、必ず新しいガーゼに交換してください。

■ 感染の可能性がありますので、湯船に浸かるのは抜糸までお控えください。

■ 傷跡は2〜3週間で硬くなり、徐々に柔らかくなっていきます。

■ 体質や環境によっては、ケロイドや肥厚性瘢痕(傷跡が盛り上がったよう)になる場合がありますので、不安な方はお気軽にご相談ください。

粉瘤の治療を受ける上での注意点

以下のことにご注意をいただいています。
■ 麻酔や処方薬によるアレルギー症状などの副作用が起こる方もいらっしゃいます。診療時に事前に詳しくご説明させていただきます。

■ 手術当日、翌日は飲酒や運動、入浴(入浴は当日のみ)は出血のリスクがあるためお控えください。

■ できる限り傷跡が残らないよう全力を尽くしますが、それでも粉瘤の大きさや場所、状態によっては傷が残ってしまう場合があります。

このページのまとめ

■ 粉瘤は手術により袋状の組織を摘出しないかぎり、治癒することはない

■ 放っておくと、炎症を起こしたり痛みを伴ったりすることがあるため早めの受診を

■ 当院では痛みの少ない、日帰り手術が可能、土日診療にも対応

■ 粉瘤が小さければ小さいほど手術費用は抑えられる

■ 粉瘤の治療にかかる費用はすべて保険適用、場合によっては医療保険のサポートも受けられる

今回は、粉瘤の手術費用や治療にかかる時間などの面から、治療をするかどうか悩んでいらっしゃる方に向けて、粉瘤について解説しました。 当院にもぜひ、お気軽にお問合せください。心よりお待ちしております。

院長紹介

日本形成外科学会 専門医 古林 玄

東京皮膚のできものと粉瘤クリニックふるばやし形成外科 新宿院 院長 古林 玄

私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。

がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。

この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。